傷みが少ない自動車は、中古車として売ることができますが、それは持ち主が変わっただけですから、そのうち「廃車」と呼ばれる大きな廃棄物になってしまいます。日本では、まだ使える自動車でも廃車にしているのが現実です。なお、近年は東南アジアなどへの中古車の輸出が盛んです。中古車の輸出先が中古部品も買ってくれますので、自動車の素材のリサイクルに外国の人が役立っていることになります。

自動車を廃車にする場合、自動車販売店に引き取ってもらうのが普通です。その自動車は、販売店から解体業者、解体業者からシュレッダー業者へと渡ります。販売店は自動車の登録を所有者に代わって取り消し、解体業者に引き渡します。解体業者は自動車から再利用できる部品を外し、車体をプレスしてシュレッダー業者に引き渡します。

シュレッダー業者は物を細かく砕くシュレッダーという機械で自動車を砕き、鉄と非鉄金属(鉄以外の金属・主にアルミニウム)を回収し、製鉄所などに送り、残り(シュレッダーダスト)は、埋め立て処分場に送ります。そして、いらなくなった自動車から、次のようなものを再利用、再資源化しています。ボディ(車体)は鉄を回収し、製鉄所などで鉄の原料として利用します。エンジンはアルミニウムが合金なので、アルミ再生工場に送ります。

バッテリーは、そのまま再利用して、古くなったものは素材の鉛を再資源化します。その他、フェンダー、ボンネット、バンパーなどは、車種によっては再利用できるので、中古部品業者に引き渡します。